水曜日は姉と会う事になっているので3時頃なら帰ります、明日なら午前中
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少し行くと、向こうの崖の辺りに、黒ぶちと言うか 白ぶちと言うか ホルスタイン種らしい 大きな乳房を、ぶら下げた牛が10頭位 草を食んでいる。
その時 何か合図があったのか、沢山の仔牛が 急にこちらに 駆けて来た。体に比べて大きな耳に 数字の書かれた 黄色のタグを付けて パタパタさせている。
こちらの 柵の所に 長い飼い葉桶があり どうも 昼ご飯らしい。一列に 詰め詰めに並んで 藁の中に鼻を突っ込んで 食べている。
耳にタグ 藁食む仔牛 冬はじめ
次には 厩舎が二棟あり 覗くと、個室に黒や栗毛が 何頭かいる。それぞれの柱に、木札があり それぞれ名前が、書かれている。
カタカナ名が多いが、中には 「銀河」とか 和名のもある。血統や親の名や生まれた土地が、解る様に付けられているとか。 この頃の日本の子供のように、親の好き勝手で 時として 到底読めないような 無責任とも言える名前を 付けられて・・ 馬の方が、筋が通っているかもね。
冬日和 栗毛の馬の名は 「銀河」
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柵の中に 数頭のロバがいる。少し外れて 一頭のおおきいロバ。傍に立て札が在り このロバの年齢と、名前が「とんじい」と 記されている。
一番の年長らしい。そのロバだけが 首に赤と白の布を巻いて、暢気そうな大きな目で飼育員に 背中を撫ぜてもらっている。
「アラ!! このロバチャン 私と同じ年齢よ。!!」
同行の先輩の Tさんが、嬉しそうな声をあげる。 マアマア・・別に嬉しいと云う事ないか。
隣の柵には、羊が数頭。純毛で、体が丸々している。あの毛は 時期になれば刈り取って
毛糸にして、誰かのセーターに編まれるのかな?
Uさんが、近くに寄って「おいで! おいでー!」と 言うと、身軽にすぐ近くまで来る。
餌でも 貰えると思ったのかな? ゴメン ゴメン!!
仔羊の 呼べば答えて 小六月
老いしロバ 首巻をして 目を細め
同じ柵の中に 小型の豚が ブーブウーブウー。中に一匹 あきらかに妊娠しているらしいお腹の大きな ピンクの豚が、鳴きながら ちいっちゃい 尻尾を盛んに 振っている。
何を 訴えているのかな??
孕み豚 ピンクの尻尾 冬温し
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府相俳句会で、愛知牧場へ吟行に出かけた。
二台の車に分乗して、高速は使わなかったが、一時間半位で 日進市の愛知牧場に到着した。朝は曇っていたが、着いた頃には 晴れて穏やかな 小春日和で、既に平日とはいえ 小さな子供連れの 幾組が来ていた。
なにしろ ここは広くて 牛や馬などの家畜が、自由に見られて無料なのだ。
足元には、もうタンポポが咲いている。
以前 連れ合いと日進市の友人を 訪ねた折 何度かこの前を通過したが、中に入るのは初めてだ。
予想はしていたが、動物の近くに来ると アノ匂いが。・・・・
私は 片鼻を押さえた。実は 一方の鼻は、ほとんど匂いを感じないのだ。これは 生まれつきか どうか?幼いとき確かめた事がないので 解らない。
私は 労働の過酷さもあるが とても酪農家には なれないなあと思う。
おや!!吟行とは 大分外れた話になってしまったね。 戻ろう。
高圧線 横切る牧場 冬浅し
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広い葡萄畑は、すっかり枯れている。一所では ボランティアの人か 帽子を被った人たちが、草取りをしている。
畑の脇に 机と長いイスが 幾つか在り 屋根もあって日影なので、そこへ陣取る。
すでに何人かの人が、静かに 句の仕上げをしていた。
それにしても 修道士の人たちは 何処にいるのか さっぱり姿を見せぬ。立ち入り禁止の扉の向こうで お祈りをしているのか? ぶどう酒造りに励んでいるのか?ついに 最後まで 一人も見なかった。
日除け帽 目深に草取る 奉仕団
修道士の 姿も見えず 枯れ葡萄
その後 何人かの人たちが、葡萄畑の向こうの お墓を見て来たと云うので 私も重い腰を上げた。
細葉(?)に 囲まれた一郭に ひっそりと五十あまりの 低いキリスト教の石の墓があった。墓石の表には 和名とヨゼフ・・・・など 書いてある。 日本人のも外国人のも 多くあった。
遠い国から来て ここで骨を埋める事になるとは! けれども 深い信仰心に 裏ずけられた 彼らの最後は 心安らかなものだっただろう。
私も 静かに冥福を祈った。
戒名は 洗礼名や 蝉時雨
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気が付くと 大半の人は、外に出てしまっている。
「エーッ! 中はもう見るもの ないの?」出ようとして 「献金箱」に 気が付いた。
以前 嫁一家が 通っていた教会のミサに、出席した時「献金箱」が 回ってきたので 知っていた。少額だが 早速入れた。それにしても もっと 目立つ所に在ったら 皆も入れただろうに 殆どの人は、俳句に夢中で 入れなかったと思う。
私は、皆の最後に 靴箱の所に戻り そこの小さな購買所?売店?へ 入った。
信者にとって 敬虔な祈りの場に 無信仰な者が 見学無料で 入り込み トイレも使わせて貰うからには、何か少し買わないとと 思った。
ここは 男子ばかりの修道院で、広い葡萄畑を持ち ワインを作っているのだが、下戸ばかりの 我が家には、ワインは要らぬ。まして 異教徒に キリストやマリヤ像も。・・・・
見ると 他の修道院で 作っているクッキーが、並んでいたので それと キリスト教徒への香典袋に当たる「お花料」と 書かれている封筒を買った。
他の人たちも 少しは買ったかな?
庭に出ると、門扉に 遅咲きの朝顔が 蔓を絡め、少し紅葉の始まった 桜の葉は虫食いばかり。高い台座に 立っている 白いマリア像。
「ホラ!あんな所に カマキリがいるよ!」と 教えてくれる人がいた。 ドレドレ・・・アラマー これは 句に成ると いただく。
教会の 門の朝顔 蔓枯れて
虫食いの 葉や聖堂の 初紅葉
蟷螂の 聖母子像を 降り来る
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木椅子に掛けて 堂の中を見回す。
ほどなく 青灰色の瞳をした 神父が、空色のポロシャツに グレーのズボンと云う 軽装で現れた。願わくば 神父のガウン(?で 来てほしかった。
神父は、柔和な顔で 穏やかに話をされる。さすが!!
ただ 残念な事に 日頃耳の悪い私が 後ろの隅に腰掛けてしまったので 話が所々しか聞こえてこない。神父は、はるばるドイツから 来た方と 云う事だった。
20分位で お話が終わると いよいよ 我々の作業開始である。
皆は、それぞれ聖堂の あちこちに 散らばり 盛んに手帳に、ペンをはしらせている。
それ 句材句材・・・・私も、人の後に付いて ウロウロ・・・・「ヘーエ!この副祭壇は、寄木細工になっているねー」 「エッ! この古い本は、ギリシャの物なの?」など メモメモ・・・・
秋日濃し 副祭壇の ギリシャ文字
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多治見に入ると 何やらモダンな大きな建物が 目についた。
あれは なに? アウトレッドとある。ハハーン うわさに聞いた ブランド品の店だ。
はるばる蒲郡からも 買い物に行く人も多いと聞く。
ブランド品のはまらぬ体型だから 言うのではないが、そんな物もう欲しくもないし 金も無
いわ!
修道院は、もっと人里離れた所にあると 思っていたが、人家のある山手にあった。
いや昔は、そうだったかも知れないが・・・今は近くに住宅が 攻めて来たと云うことかな。
院の裏手で バスを降り すぐ聖堂に入る。
以前見た ローマや、ウィーンの有名聖堂とは 比べ物ではないが、窓はステンドグラス
がはめ込まれ、高い天井には フレスコ画が描かれている。
正面に一段高く キリスト像が 掲げられている。横に マリアの像もある。
聖堂の ステンドグラス 秋の影
高窓の ステンドグラス 秋日照る
秋気満つ 堂の天井 フレスコ画
彼岸花 マリアの像に 捧げられ
祭壇の キリスト像や 秋の陰
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九月の末 多治見の「神言修道院」への 吟行に参加した。
駅前に集合し 何時ものように 和やかなバスの旅。お天気も上々である。
吟行とて 私は、何か句材は無いかと 窓外を眺める。
畦道を 白い日傘の二人が、歩いている。オッ・・「秋日傘」 それに 一つならず 二つは
面白いかな!でも 畦道はつまらないな。
秋日傘 二つならびて 塔の道
空には 明らかな秋の雲。セントレアを目指す ジェットが、機体をキラキラ光らせている。
ウーム秋の雲は、羊雲にいわし雲・・・・
さば雲の 下ジェット機の 突き切って
(添削) さば雲に ジェット機北を 指し行けり
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